• 焼酎審査員

    028 米盛 茂樹 2023-02-10

    (有)コセド酒店専務取締役

    洋酒の専門家と和酒の専門家、両方の評価が、今までにない購買に繋がります

    鹿児島県鹿児島市にあるコセド酒店は、500銘柄以上の焼酎を扱う人気店。米盛さんは店を取り仕切りながら、蔵元と酒販店との勉強会「本格焼酎近未来評議会」なども運営している。また今年から、全国の本格焼酎を扱う酒販店が飲んでほしいと思うおすすめの焼酎を決定する「酒屋が選ぶ焼酎大賞2022」を開催。TWSCには、焼酎部門が設けられた2020年から焼酎部門の審査員として参加している。
    ――― 2022年一次審査の感想をお聞かせください。

    TWSCでは、ひとつの原料を6~8銘柄ずつのみ評価する形なので、同じ原料のノミネート酒を数多く評価する形の方が良いと感じました。

    ――― 実際の審査の際に心掛けた点があれば教えてください。

    洋酒部門の審査員の皆さんと、評価するポイントが違うように感じているので、極力合わせるよう頭に入れて臨みました。

    ――― 過去のTWSC受賞結果をもとに企画したことがあれば教えてください。

    店頭にて販促展開を行いました。和酒を中心に扱っている私どもだけではなく、洋酒の専門家である方々と合わせた審査による評価という点が、当店のお客さまにとっては、今までにない購買に繋がるポイントと捉えてくれているようです。

    ――― TWSC2023に向けて期待していることがあれば教えてください。

    実際の審査会が開催されることを望みます。洋酒を専門にされている方々が、焼酎を審査するにあたって気をつけている点などを、審査会の後にうかがう機会(意見交換の場など)を設けて頂ければたいへんありがたいです。

    ――― 今の焼酎をとりまく状況についてお感じになっていることがあれば教えてください。

    蔵元の研究やチャレンジによって、香りの多様性が劇的に向上しており、若い層が面白さを感じている場面にふれる機会が増えました。
    焼酎に接する機会が多い自分たち(酒販店、蔵元も)が当たり前に捉えていることが、消費者にとって新鮮で魅力ある情報であることが多いように感じます。消費者に向けた焼酎発信の場を増やし、伝え方を工夫することにより国内市場の活性を図ることが重要です。焼酎業界にとって今は大きなチャンスを迎えていると考えています。

    文=TWSC事務局

    米盛 茂樹

    PROFILE

    (有)コセド酒店専務取締役、本格焼酎近未来評議会幹事、「酒屋が選ぶ焼酎大賞」実行委員

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