• 焼酎審査員

    027 瀬戸口 眞治 2023-01-30

    鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター特任専門員、鹿児島県本格焼酎鑑評会審査員、熊本国税局酒類鑑評会品質評価員

    出品酒の個性を良い方向で意識し、その良さを取り上げていきたい

    鹿児島県工業技術センター所長を務めた後、現在は鹿児島大学で産学連携の業務に携わる瀬戸口眞治さん。その傍ら、中小規模の焼酎メーカーに技術的な支援も行っており、「今後もライフワークとして焼酎に携わっていきたい」と語る。TWSCには2020年の焼酎部門初開催から、審査員として参加している。
    ――― 2022年一次審査の感想をお聞かせください。

    2022年は芋焼酎において、サツマイモを熟成処理した原料を使用してマスカット香を感じる出品酒がいくつかみられました。最近の芋焼酎は、香りで特徴を出そうとしているものが増えてきているように感じます。

    ――― 実際の審査の際に心掛けた点があれば教えてください。

    蔵元は個性的で質の高い焼酎を出品しようとしています。出品酒の個性を良い方向で意識し、その良さを取り上げていく方向で審査するようにしています。

    ――― 2022年受賞結果についての感想・意見をお聞かせください。

    受賞した出品酒は、香り豊かで味まろやか、香味のバランスが良いものでした。やはり、レベルが高いと感じました。今回は特に黒糖焼酎や酒粕焼酎が素晴らしいと感じました。

    ――― 受賞ボトル、または審査を担当したボトルで印象に残ったボトルがあれば教えてください。

    黒糖焼酎「じょうご」や酒粕焼酎「浦霞」です。

    ――― TWSC2023に向けて期待・注目していることがあれば教えてください。

    焼酎部門はリモート審査のみの参加になっているので、リアルな審査会を経験してみたいと思います。
    出品酒については、特に芋焼酎で個性的な香りの出品酒が多くなっています。今後、この傾向がどのように発展していくのか、気になっています。

    ――― 今の焼酎をとりまく状況について感じていることがあれば教えてください。

    海外への輸出に対する取り組みが盛んになっています。企業にとっては海外への情報発信を上手に行っていくことが重要な時代になっていると感じます。
    芋焼酎については原料確保が課題となっています。農家との直接的な結びつきが重要で、場合によっては直接農業に参入することも必要ではないかと感じています。

    文=TWSC事務局

    瀬戸口 眞治

    PROFILE

    鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンター特任専門員、鹿児島県本格焼酎鑑評会審査員、熊本国税局酒類鑑評会品質評価員

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