• 洋酒審査員

    024 北畑 晃輝 2023-01-19

    Bar Siler moonオーナーバーテンダー/ウイスキーレクチャラー/ウイスキー文化研究所京都支部/ラム・コンシェルジュ

    先入観に捉われずに審査したことが、良い結果に繋がっている

    北畑さんは京都伏見桃山の名店「Bar Siler moon」(2004年オープン)のオーナーバーテンダー。「ウイスキーの裾野を広げられるよう、主観だけではなく、値段と味わいを含め、バランス良くおすすめするように心掛けています」と語る。ウイスキーに関するセミナーも多数開講。TWSCには2019年の初回から審査員として参加している。
    ――― 2022年一次審査の感想をお聞かせください。

    残念ながら、2022年も審査員が集まってやる形式は取れませんでしたが、リモートは一人で向き合って集中して審査できるという利点があり、とても有意義でした。

    ――― TWSCの審査員に選ばれて意識するようになったことがあれば教えてください。

    お酒の香り、味わいをより端的に言語化するために、普段から、どのような言葉だとお客様に伝わりやすいかを考えるようになりました。

    ――― 2022年受賞結果についての感想・意見をお聞かせください。

    ブラインドならではの驚きの評価もありましたが、これこそ醍醐味。先入観に捉われずに審査したことが良い結果に繋がっていると思います。ただ、スモーキーなものは、部門を分けて評するのもひとつのやり方かもしれません。

    ――― 過去のTWSC受賞結果をもとに企画したことがあれば教えてください。

    特にフェア等をしたわけではありませんが、審査結果で上位のボトルが店にあると、飲んだことのないお客様にも、新しい提案としておすすめしやすいですね。

    ――― TWSC2023に向けて期待・注目していることがあれば教えてください。

    主観の強すぎる方の点数のつけ方にバラつきが見えたりもするので、基準点をより明確にし、審査員一同、共通認識を強く持つべきだと思います。

    ――― ジャパニーズウイスキー、スピリッツが盛り上がりを見せていますが、今の状況について感じることがあれば教えてください。

    ある意味異常とも取れるウイスキーブームがいつまで続くのかという不安もありますが、このコンペを通じてウイスキー及びスピリッツのジャンルの土台を、フェアに強固にしていかねばならないと感じています。値段の高騰は何とかならないものかという心配もあります。

    文=TWSC事務局

    北畑 晃輝

    PROFILE

    Bar Siler moonオーナーバーテンダー。ウイスキーレクチャラー、ウイスキー文化研究所京都支部、ラム・コンシェルジュ

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