• 洋酒審査員

    022 高田 俊彦 2023-01-12

    BAR THINK沖縄・宮古島店オーナーバーテンダー/NBA沖縄本部宮古島地区長

    長く続けることで成果を出し、信頼されるコンペティションになってこそ本物

    高田さんは、今年でオープン21周年を迎えた沖縄・宮古島「BAR THINK」のオーナーバーテンダー。1988年に静岡県浜松市で「BAR THINK」をオープンした後、2001年に宮古島に移住。「BAR THINK」宮古島店をオープンし、現在までオーセンティック・バーの名店として数多くのお客さんが足を運んでいる。TWSCでは2019年の第1回から審査員を務める。
    ――― 2022年一次審査の感想をお聞かせください。

    何回かウォッカのフライトがありましたが、フレーバーもないようなウォッカだとコメントが難しかったですね。また、リモートだと気軽でいいのですが、同じ物を自宅で飲むのとバーで飲むのとでは味が違うと感じるように、雰囲気や場所も重要なのかなと思います。カバランが最初の頃と比べると数段美味しくなったと思いますが、そこまでの高得点はどうかなぁ?とも感じています。

    ――― 審査の際に心掛けた点があれば教えてください。

    なるべく時間をかけて、香りや味の変化を感じられるようにしています。番号の最後の方が良い点数をつける場合が多いので、何回かに分けて審査しています。

    ――― 2022年受賞結果についての感想・意見をお聞かせください。

    有名どころが少ないのが残念です。だから「結果が全て」とも言い難いのが現状です。これは長く続けることで成果が出てくるものなので、信頼されるコンペティションになってこそ本物だと思っています。

    ――― 受賞ボトル、または審査を担当したボトルで印象に残ったボトルがあれば教えてください。

    「バランタイン30年」の審査を担当しましたが、あまりにも分かりやすく、点数が高かったです。美味しいに決まっとる!

    ――― 過去のTWSC受賞結果をもとに企画したことがあれば教えてください。

    最高金賞のお酒を置くようにして、それについての話をするようになりました。お客様にもテイスティングをしていただき、意見を聞いています。

    ――― TWSC2023に向けて、ご意見をお聞かせください。

    私の住まいが高温多湿の土地なので、同じ環境での審査でないと感じ方が違うのでは…と思います。最初の頃のように同じ会場で行ってほしいです。また、出品ボトルがまだ少ないので、大手企業にもご協力して頂きたいものです。またいろいろなメディアを使って、この活動を広めてほしいものです。
    泡盛が主流だった土地で、最近は若者はウイスキーを飲む方が増えました。そしてウイスキーを勉強したいという方も多いので、時代の変化を感じています。店ではいろいろなジャンルの第一人者にセミナーをお願いして開催しています。コロナ禍でしばらくできませんでしたが、今年から再開したいと思っています。

    文=TWSC事務局

    高田 俊彦

    PROFILE

    BAR THINK沖縄・宮古島店オーナーバーテンダー/NBA沖縄本部宮古島地区長

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