東京ウイスキー&スピリッツコンペティション

  • 賞について

  • 受賞結果

    審査員と実行委員会の採点をもとに審議し、
    最高金賞・金賞・銀賞・銅賞、特別賞などを決定します。

TWSC2021＜洋酒部門＞
特別賞 一覧へ戻る

Best of the Bestベスト・オブ・ザ・ベスト

国や地域を超え、そのカテゴリーの中でのNo.1を獲得したアイテムに対して与えられる賞。

Category Winnerカテゴリーウィナー

そのカテゴリーの最高得点かつ銀賞受賞以上のもの、さらに実行委員会が賞を与えるのが妥当と認めるアイテムに対して与えられる賞。

Best
Cost Performanceコストパフォーマンス賞

コストパフォーマンスに優れたアイテムに対して与えられる賞。

Best Distillery
of the yearベストディスティラリー賞

造り、話題性、革新性などの観点から、その年において優れた蒸留所に対して与えられる賞。

  • アードベッグ蒸留所

    ベスト・スコッチ・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤーアードベッグ蒸留所

    Ardbeg Distillery

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    アードベッグ蒸留所

    ベスト・スコッチ・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤー

    アードベッグ蒸留所

    Ardbeg Distillery

    話題提供にも事欠かない、その企業精神も高評価の理由

    3回目となるTWSC2021で2年連続「ベスト・スコッチ・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤー」に輝いたのが、アイラ島のアードベッグ蒸留所だ。2位も2年連続で同じルイヴィトン・モエヘネシー社所有のグレンモーレンジィが選ばれているから、上位2つの人気は圧倒的だ。アードベッグは1815年に創業した蒸留所で、1980年代から90年代にかけては不遇の時代もあったが、1997年にグレンモーレンジィ社が買収し、そこから目覚ましい復活を果たしてきた。「アイラで最もスモーキー」といわれる強烈な個性と、アイラでは唯一となる精留器のおかげでピュアでクリーン、スイートな風味を実現。そのギャップも世界中にファンがいる理由だろう。アードベッグのファンは“アードベギャン”と呼ばれ、熱狂的な支持を送る。第2蒸留所が2020年に稼働し、生産量が倍となっているのも人気の表れだが、同時に多くの話題を提供してくれているところも、評価につながったものと思われる。

  • ウルフバーン蒸留所

    ベスト・スコッチ・クラフトディスティラリー・オブ・ザ・イヤーウルフバーン蒸留所

    Wolfburn distillery

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    ウルフバーン蒸留所

    ベスト・スコッチ・クラフトディスティラリー・オブ・ザ・イヤー

    ウルフバーン蒸留所

    Wolfburn distillery

    異業種からの参入を見事実現させた本土最北のクラフト

    アードベッグが2年連続受賞なのに対して、3年連続、3連覇を達成したのが、「ベスト・スコッチ・クラフトディスティラリー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた、ウルフバーン蒸留所。しかも2位と3位のドーノッホ、ブリュードッグに2～3倍近い大差をつけての3連覇だった。ウルフバーンが北ハイランドのサーソー郊外に創業したのは2012年。初めての蒸留は翌13年1月に行われた。蒸留所のプランニングから生産機器のすべてを手がけたのは、ローゼスのフォーサイス社で、ワンバッチの仕込みは麦芽1.1トンと極小サイズ。年間の生産量も約13万リットルと、クラフト蒸留所としても最小クラスだ。創業者のアンドリュー・トンプソンさんは地元ケイスネス州の出身だが、南アフリカで衛星通信事業を手がける異色の経歴の持ち主。“異業種からの参入”という、現在のクラフトの流れのひとつを、もっとも初期に実現させた蒸留所でもある。

  • 秩父蒸溜所

    ベスト・ジャパニーズ・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤー秩父蒸溜所

    Chichibu distillery

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    秩父蒸溜所

    ベスト・ジャパニーズ・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤー

    秩父蒸溜所

    Chichibu distillery

    ジャパニーズ人気を牽引する不動のクラフト蒸留所

    ジャパニーズも今回からクラフトだけでなく、大手蒸留所もその審査の対象に加えている。山崎や白州、余市、宮城峡といった人気の蒸留所がどんな順位に入るのか興味深かったが、審査員と、一般愛好家の票を集めたのはベンチャーウイスキーの秩父蒸溜所であった。2位の厚岸に80点以上の差をつけたが、一般愛好家の得票数では厚岸が秩父を上回っていた。秩父はやはり今日のジャパニーズウイスキー人気をつくった立役者で、秩父がなかったら、今日のジャパニーズ人気もなかったかもしれない。そういうところが特に審査員の評価を受けたものと思われる。第1回こそ嘉之助蒸溜所に1位の座を譲ったが、これで昨年、今年と2年連続で、ベスト・ジャパニーズ・ディスティラリー賞に輝いたことになる。第2蒸留所の生産も軌道にのり、今後がますます楽しみな蒸留所で、ジャパニーズ人気をこれからも牽引していくことが、期待されている。

  • ブッシュミルズ蒸留所

    ベスト・アイリッシュ・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤーブッシュミルズ蒸留所

    Bushmills Distillery

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    ブッシュミルズ蒸留所

    ベスト・アイリッシュ・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤー

    ブッシュミルズ蒸留所

    Bushmills Distillery

    製品の分かりやすさと豊富さで、日本では不動の人気を誇る製品の分かりやすさと豊富さで、日本では不動の人気を誇る

    アイリッシュは今回からクラフトだけでなく、既存の大型蒸留所も対象としたが、その中で1位に選ばれたのが、世界最古を誇る北アイルランドのブッシュミルズ蒸留所だった。2位のティーリング、3位のミドルトンをおさえて堂々の1位だ。製品の販売実績はジェムソン（ミドルトン）、タラモア、ブッシュミルズの順だが、日本では昔からブッシュミルズの人気が安定していて、長くマーケティングされてきたことも人気の理由だろう。製品ラインナップも充実していて、ブレンデッドの通称ホワイトブッシュ、ブラックブッシュから、シングルモルトの10年、12年、16年、21年とラインナップが豊富なことも、高評価につながった。世界的な需要も高まっているが、日本ではブッシュミルズの根強いファンがいて、「アイリッシュといえばブッシュミルズ」と言うイメージが定着しているのだろう。他のアイリッシュに比べて分かりやすいことも、人気の理由となっている。

  • コッツウォルズ蒸留所

    ベスト・ワールド・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤーコッツウォルズ蒸留所

    Cotswolds Distillery

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    コッツウォルズ蒸留所

    ベスト・ワールド・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤー

    コッツウォルズ蒸留所

    Cotswolds Distillery

    STR樽の使用やライウイスキー、ラムにもチャレンジ

    ベスト・ワールド・ディスティラリーに選ばれたのは、イングリッシュウイスキーのコッツウォルズ蒸留所。コッツウォルドは美しい蜂蜜色の“コッツウォルズストーン”で建てられた家々が建ち並ぶ、イングランド屈指の田園地帯。イギリスで最も美しい風景といわれ、訪れる人も多い。そんな人気のコッツウォルズのストートンの村に2014年に創業したのが、コッツウォルズ蒸留所で、モルトウイスキーやライウイスキー、さらにジンやウォッカ、ラムまで造っている。初のシングルモルトをリリースしたのは2017年で、すでに世界の多くのコンペで数々の賞を受賞している。特にSTR製法でつくられた樽で熟成させたシングルモルトは評判が高く、スコッチやアイリッシュとは異なる、イングリッシュウイスキーの可能性を拡げている。選考はTWSCの実行委員のみで行ったが、クラフトとしてライウイスキーやラムにも挑戦する、そのチャレンジ姿勢が高く評価された。

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