東京ウイスキー&スピリッツコンペティション

  • 賞について

  • 受賞結果

    審査員と実行委員会の採点をもとに審議し、
    最高金賞・金賞・銀賞・銅賞、特別賞などを決定します。

TWSC2020＜洋酒部門＞
特別賞 一覧へ戻る

Best of the Bestベスト・オブ・ザ・ベスト

国や地域を超え、そのカテゴリーの中でのNo.1を獲得したアイテムに対して与えられる賞。

Category Winnerカテゴリーウィナー

そのカテゴリーの最高得点かつ銀賞受賞以上のもの、さらに実行委員会が賞を与えるのが妥当と認めるアイテムに対して与えられる賞。

Best Distillery
of the yearベストディスティラリー賞

造り、話題性、革新性などの観点から、その年において優れた蒸留所に対して与えられる賞。

  • アードベッグ蒸留所

    ベスト・スコッチ・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤーアードベッグ蒸留所

    Ardbeg Distillery

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    アードベッグ蒸留所

    ベスト・スコッチ・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤー

    アードベッグ蒸留所

    Ardbeg Distillery

    全世界に熱狂的ファンがいるケルトのウイスキー

    今年のベスト・スコッチ・ディスティラリー賞にはアイラ島のアードベッグが選ばれた。審査員の得票でも、一般愛好家の票でも断トツの1位を獲得した。2位も姉妹蒸留所であるグレンモーレンジィが選ばれ、モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン社が所有する2つの蒸留所がワンツーフィニッシュをしている。どちらもユニークな製品を次々と発売し、世界中のウイスキー愛好家を魅了している。アードベッグもグレンモーレンジィも、どちらも統括責任者はビル・ラムズデン博士。ここ20年以上毎年日本を訪れ、消費者やバー、料飲店関係者向けのセミナーやイベントを開いてきたことも、ファンを広げる要因になっているものと思われる。アードベッグは1815年にアイラ島に創業した蒸留所で、今年スチルを2基から4基に増設し、生産規模を倍増させている。すべては拡大する需要に応えるためで、今後がますます期待される蒸留所だ。

  • ウルフバーン蒸留所

    ベスト・スコッチ・クラフトディスティラリー・オブ・ザ・イヤーウルフバーン蒸留所

    Wolfburn Distillery

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    ウルフバーン蒸留所

    ベスト・スコッチ・クラフトディスティラリー・オブ・ザ・イヤー

    ウルフバーン蒸留所

    Wolfburn Distillery

    2年連続受賞に輝く本土最北の蒸留所

    ベスト・スコッチ・クラフトディスティラリーで2年連続1位となったのが、2012年に北ハイランドのサーソーに創業したウルフバーン蒸留所。2位のアードナッホーに50点近い差をつけ、断トツの1位だった。やはりジャッジの票も、愛好家の票も圧倒的1位である。ウルフバーンの創業者は地元ケイスネス州生まれのアンドリュー・トンプソン氏。前職は英海軍の兵士で、リタイア後は南アフリカで衛星通信事業を手掛けるなど、異色の経歴の持ち主である。アジア地区での勤務経験もあり、世界的な視野を持ったトンプソン氏が目指したのが、伝統的なスコッチのスタイルだ。マッシュタンから発酵槽、スチルにいたるまですべてフォーサイス社製で、クラフトとしては珍しく王道を往くスタイルを貫いている。日本マーケットを重視する姿勢はウルフバーンの特徴でもあり、早くから日本の愛好家を虜にしてきた。そんなことも、高く評価されたのだろう。

  • 秩父蒸溜所

    ベスト・ジャパニーズ・クラフトディスティラリー・オブ・ザ・イヤー秩父蒸溜所

    Chichibu Distillery

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    秩父蒸溜所

    ベスト・ジャパニーズ・クラフトディスティラリー・オブ・ザ・イヤー

    秩父蒸溜所

    Chichibu Distillery

    クラフト蒸留所の先駆け的存在として世界が認知

    ジャパニーズで選ばれたのは、ベンチャーウイスキーの秩父蒸溜所である。秩父が創業したのは2007年。生産開始は翌08年の2月からだった。当時はウイスキーのどん底時代。1980年代前半をピークに日本のウイスキー消費は減少が続き、2008年は全盛時代の3分の1にまで消費量が落ち込んでいた。そんな大逆風下で船出したのが、肥土伊知郎氏率いる秩父蒸溜所。それからわずか12年（！）。現在の日本のクラフト蒸留所ブームは秩父がなかったら始まらなかったし、海外のクラフト蒸留所で、秩父を参考にしたというところも多い。ここ数年は発売即完売という状態が続き、海外のオークションでは高値で取り引きされている。そんな需要に応えるために昨年オープンさせたのが、秩父の第2蒸溜所。第1の5倍のサイズの仕込みが可能で、新たな挑戦が始まっている。同じ埼玉のマルエス洋樽の技術を引き継ぎ、独自の製樽工場を持っていることも、高く評価されたのだろう。

  • ダブリンリバティーズ蒸留所

    ベスト・アイリッシュ・クラフトディスティラリー・オブ・ザ・イヤーダブリンリバティーズ蒸留所

    Dublin Liberties Distillery

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    ダブリンリバティーズ蒸留所

    ベスト・アイリッシュ・クラフトディスティラリー・オブ・ザ・イヤー

    ダブリンリバティーズ蒸留所

    Dublin Liberties Distillery

    ダブリンのリバティーズ地区に誕生した注目の蒸留所

    ダブリンリバティーズは2019年2月に正式オープンした新しい蒸留所で、その名の通りダブリン市のリバティーズ地区に所在する。400年前の古い製麦工場の建物を改装したもので、新規蒸留所にもかかわらず、その佇まいは古き良きダブリンの蒸留所を彷彿させる。マネージャーのダリル氏は元ブッシュミルズ蒸留所の製造責任者で、他のアイリッシュクラフトがポットスチルウイスキーを造るのに対し、ダブリンリバティーズは3回蒸留と2回蒸留のシングルモルトにこだわっている。仕込みサイズは麦芽2トンで、スチルはドイツのカール社製。生産開始してまだ1年半ほどだが、「ダブリナー」と「ダブリンリバティーズ」という2つの製品をすでにリリースしていて、その売上げは年間4万ケース近くになるという。蒸留所にはカフェや売店、さらに誰でも入れるパブ・レストランも併設していて、地元ダブリンっ子の人気のスポットとなっている。もちろん観光客にも大人気だ。

  • カバラン蒸留所

    ベスト・ワールド・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤーカバラン蒸留所

    Kavalan Distillery

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    カバラン蒸留所

    ベスト・ワールド・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤー

    カバラン蒸留所

    Kavalan Distillery

    わずか14年で世界のトップに!! “6大ウイスキーと呼ばれたい”

    ワールド・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤーは文句なく台湾のカバラン蒸留所だろう。2年連続で最高金賞を受賞し、しかも今年は12本中3本がカバランという快挙を成し遂げている。カバラン蒸留所が台湾の宜蘭（イーラン）県に創業したのは今から14年前の2006年のこと。当初、「高温多湿の亜熱帯の地でウイスキーは造れない」と危惧する声が圧倒的だったが、それを見事に覆してみせた。スタート時はフォーサイス社製のポットスチルが4基しかなかったが、その後10基に増設。さらに4年前には新たな10基を追加して、スチルは計20基となっている。年間の生産能力も900万リットル超と、単独では日本の山﨑を抜いてアジア最大の蒸留所となっている。カバラン躍進の理由はいくつもあるが、「STR」と呼ぶ独自の樽内面処理も、大きな要因だろう。ここ1～2年で酒質が驚くほど向上している。「世界5大ウイスキーではなく6大ウイスキーとして、台湾のウイスキーが認知される日が来る」。Y.T.リー社長の、そんな言葉が今現実のものとなりつつある。

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