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  • 洋酒部門

谷本 啓

同志社大学 商学部 准教授/ウイスキーレクチャラー/テキーラ・マエストロ/シェリー・アンバサダー

質問TWSC審査の前後で、仕事やプライベート上での新しい気づきや変化はありますか
答え ウイスキーを飲む際、単に自分にとって「美味しい」かそうでないかというより、この「ウイスキー」をどう表現するかということを、多少は考えるようになりました。あわせて資格取得後も、ウイスキー全般について学び直すきっかけともなりました。
質問ブラインド審査時の感想や、心がけたことをお聞かせください
答え 難しさでは、アロマやフレーバーをきちんと認識することができるか、そして認識した感覚をどう言葉で表現するか、という点があります。楽しさとしては、審査対象をウイスキーとは関係ない一般的な事物(人物、事象など)に喩えるとすれば、どう表現できるかを考えることです。
質問審査を通じて出会ったボトルで、印相的なエピソードを教えてください
答え リキュール系の審査の時、日常ではまず出会うことのないような風味のアイテムを審査したことです。
質問結果発表後に受賞ボトルを購入、または飲食店などで飲まれましたか?またその時に感じたエピソードをお聞かせください
答え 一般に流通している金賞レベルのウイスキーを飲食店で飲むことはありますが、美味しいけどTWSC「金賞」だからすごく美味しいとは感じないこともあります。このあたりは、審査基準の問題か、単純にウイスキーは嗜好品であるため、その場の雰囲気や誰と飲むかなどの影響を受けるものであるとも考えられます。評価のために飲むのと、愉しむために飲むのとは違うということでしょう。そこは難しいところですね。
質問TWSCに対して期待していること、今後の課題を聞かせてください
答え とにかくTWSCの開催を続けること、社会的な認知度を高めることが大切だと思います。また現行の評価方式に特に異存はないのですが、同時に受賞ボトルが多いような気もします。このあたり、どのようにバランスを取るのが良いのか難しいところだとは思うのですが。