2021-08-26
スコッチ【0147夜】懐かしいタウザーのピンバッジ
ウイスキー文化研究所の通販サイトを拡充させるために、今オリジナルグッズの新製品開発に取り組んでいる。その時に参考になるのが、蒸留所グッズ。見学を受け入れている蒸留所を訪れるといろんなオリジナルグッズを売っているが、定番のひとつがピンバッジだ。いっとき私も集めていたことがあり、その種類は100以上になったが、途中でやめてしまった。キリがないと気付いたからだが、今でもあれば買っている。実は、蒸留所ピンバッジは一度つくって、それが売り切れたらおしまいというのがほとんどだ。だから1~2年で、まったく変わっていたりする。もちろんオーナーが変わればグッズも変わるので、集めだしたらキリがない。
100近い蒸留所ピンバッジで、私が気に入っているのがグレンタレットのタウザーのピンバッジだ。タウザーは生涯に28,899匹のネズミを獲ったことで有名なウイスキーキャットで、かつて蒸留所の売店はタウザーグッズであふれていた。ピンバッジにマグカップ、たしかTシャツなんかもあったと思うが、なにげに買ったそのタウザーのバッジは、今となっては私の大切な宝物となっている。私がこれを買ったのは1991~2年頃だったが、その後グレンタレットはエドリントングループの所有となり、フェイマスグラウスのビジターセンターになってしまった。それにともなってすべては猫から雷鳥に替えられてしまったからだ。そのグレンタレットは現在ラリック社の所有になっていて、再びタウザーグッズを作るかもしれないが、このピンバッジは、永久につくられることはないだろう(そのハズだ)。
エドリントングループ時代は、そういえば雷鳥のピンバッジはなかった気がするが、ラリック社に変わって今後どんなグッズを出すのか。ラリックなので、クリスタルの洒落たグラスなんかを出してほしいと思うが、タウザーのピンバッジはラリック的にはないだろうという気がする。そういう意味では蒸留所ピンバッジというのは、その時限り。一期一会の出会いなのかもしれないのだ。
今ではプレミア品!?のタウザーピンバッジ。 オリジナルピンバッジのコレクションたち。 一覧ページに戻る